■勝率が下がる典型例|Vol.2
From:Mr.K
沖縄の書斎より
前回の続きです。
株式投資って、ほんとうに不思議。
最初はそこそこ勝てるのに、
やればやるほど、
研究すればするほど勝率が落ち
トータルマイナスが確定的になる
そんな経験をしているのは
私も、誰でも同じです。
その不可解な負けサイクルの
カラクリには実は3つのパターンがあります。
前回に続いて
パターンの2つ目をお話しします。
今回も
知らないと損する内容です、、
ーーーーーーつづくーーーーーーー
株式投資に挑戦した人の95%が資金を失って退場、つまり負けたまま株をやめるそうです。
しかし、ちょっと考えてみてほしいのですが、株ってそもそも買うか売るかしかないのです。
ですから、大きく勝つことが難しいのと同様に、大きく負けることも難しいはずなのです。
だって50%の勝率に落ち着くはずですから。
でも、95%の人は負けていく。
それはいつの時代も同じだそうで、それってとても不可解だとは思いませんか?
・・・
そう、だからこそ、勝率が落ちてくると、色々な”陰謀説”を信じたくなります。
・・・
・PCが監視されていて、私が負けるように仕組んでいるのでは?
・私が買った瞬間に株価が下がるように誘導されているのでは?
・証券会社がインチキをしているのでは?
・AI(人工知能)が人間の行動パターンを分析し尽くしているからすべて読まれているのでは?
・・・
考えますよね。
私ももちろん考えましたよ。
アホらしいと思いつつ、あまりに負けるのでどこかで陰謀説の存在を信じていた気がします。
でも、前回から続く3回のこの内容を読んでいただければ、「なーんだ、そういうことか」と思っていただけると思うのです。
安心してください。陰謀説はただのオカルトです。
ーーー
▶︎負けループの典型的な原因は次の3つ
・ポジションを大きくしていくこと
・○○○になっていくこと
・○○○○ように手法を変えようとすること
前回は1つ目についてお話ししました。
株を始めた当初、あなたが運良く勝ち続けたとしても、運悪く負け続けたとしても、結局あなたはポジションを大きくしていくことになるということです。
ポジションが大きくなるということは、コツコツドカンのリスクがどんどん上がっていくということであり、勝率が80%くらいあったとしても、たった数回の負けだけで、それまで増やしてきた資産を一気に吹き飛ばすことが可能になるという話でした。
あれ、あんまり覚えていない?
そんな方は前回のブログを読み直してみてください。
https://XXXXXX
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では、今回は2つ目の原因を公開します。
それは、、
【「逆張り」になっていくこと】
です。
順張りと逆張りという言葉があります。
簡単に定義しておくと、下がってきて「安い」価格になった株がもう一度上がることを期待してと買うことを「逆張り」と呼び、上がって「高く」なってきた株がさらに上がっていくことを期待して買うことを「順張り」と呼びます。
厳密にはちょっと違うのですが、イメージはこんなところでしょう。
あなたは、逆張りと順張りのどちらで株を買うことが多いでしょうか・・?
ちなみに、私は順張りしかしません。
逆張りは、ある理由があって極力しないことをルールとして徹底しています。
ところが、個人投資家は逆張りの人が結構多いし、負けてくると逆張りをしたくなってしまいがちなのです。
典型的なパターンはこんな感じ。
↓ ↓ ↓
株を始めた最初のうちは、良い感じで上がっている銘柄を買って、あんばい良く上がっていき利益を掴みます。
いきなり最初から下がっている銘柄を拾おうとする人は、少ないのではないでしょうか。
ぐんぐん上がっている銘柄を自分も買って、自分のポジションを乗せて上がっていってくれたら、簡単に儲かる。
そう考えるのが普通でしょう。
調子が良い会社と調子が悪い会社の、どちらの株を買いたいか?と聞かれれば、普通は前者でしょうからね。
しかし、ある衝撃的な出来事に遭遇するのです。
・・・
そう、高値掴み(たかねづかみ)です!!!
いつものように気持ちよく上がっている銘柄に飛び乗って、鼻歌交じりで「いくら儲かっているかな?」とスマホで確認したあなたは、予想外のマイナスに驚きます。
「ま、まあ、そのうち戻ってくるさ」
そう思って放置しておいて戻ってくるときは「ほらね〜」となるのですが、待てど暮らせど下がり続けていく銘柄に遭遇するときがきます。
そして体験するのは、「こ、これが高値掴みか、、私が買ったタイミングで下がり始めてる!なんで・・??」
と思うのです。
で、一回高値掴みを経験すると、「次は絶対に高値掴みしないように気をつけよう!」と心に誓います。
そうなるとどうなるか、、、もう、おわかりでしょうか。
・・・
そう、勢いのある銘柄を買うのが怖くなってしまうのです!
「もう上がりすぎていて怖いなあ」
「これは押し目を待とう」
挙げ句の果てには、、
「これ以上下がらない銘柄を買えばいいんじゃない?」
なんて考えます。
・・・Oh, MY GOD!!
これ最悪なんです。
だって、勢いよく上がっていく銘柄たちを見てみてくださいよ、
ほとんどの銘柄が押し目なんか作らずにどんどんどんどん上がっていくじゃあないですか。
つまり、高値掴みをして、”反省”したつもりが、その反省ゆえに大きく上がる銘柄に永久に乗れなくなってしまうわけです。
なんという悲劇!!
・・・
怖いから、飛び乗るのを悩むようになるんです、でも、そうやってモジモジしていると、飛び乗るタイミングが遅くなるんですよ。
「うーん、どうしようかなあ、この前は逃したしなー、でも怖いしなー、、うう、、」
とかやっているうちに、目の前で”自分の予想したとおりに”どんどん上がっていく。
それを見かねて、
「えーい!勇気が必要なんだ、ハイリターンを狙うにはリスクを怖がっていちゃあはじまらないのさ!」
と飛び乗った瞬間、、大暴落!!!またまた高値でつかんで悔しい思いをするわけです。
で、こうなると急騰銘柄がトラウマになりますよね。
「そうか、、急騰する銘柄は急落もするんだ。だから、急騰銘柄じゃあなくて安定している銘柄でうねり取りをしよう」
となり、、、気づくとあなたは、生粋の逆張りトレーダーになっている。
というわけです。
そしてますます企業分析を勉強してみたり、PERなどのバリューションを勉強してみたり、、
でも、最初はそんなことしなくても利益を出せていたのに。。
・・・
これ、私も経験済みだからわかるんです。
人は挑戦して失敗すると、2パターンに分かれると思います。
成功するまで挑戦しようとする人と、安定する方法を考える人。
株では、後者を選んだらダメなんです、なんでって、安定を求めるなら株やっている意味がなくなってしまうから。
考えるべき方向性は、「挑戦し続けながら、どうやってリスクを減らすか?」ということなのです。
ここ、紙一重ですが、月とスッポンほどに違います。
ーーー
■ところで、なんで逆張りはダメなのか?
最後にここを押さえておきましょう。
理由は簡単で、株というのは誰かが買ってくれることで上がるからです。
人気がない銘柄を買って、人気が出るのを待つという戦略は、まだ芽が出ていない売れないお笑い芸人さんを選んでブレイクするのを待つようなものです。
成功しないとは言いませんが、かなり確率が低い勝負になりそうだということは想像できると思います。
人気のない銘柄というのは、引き続き人気が減退していく確率の方が高いとは思いませんか?
なぜって、今、人気がないのですから。
上場している企業は、どの企業だってしのぎを削って頑張っています。
それでも、うまく行く企業は一握りです。
それほど、経営というのは難しいのでしょう。
ですから、投資の基本方針は、芽が出ることそのものを予想するのではなく(そんなことができるなら、あなたはビジネスで成功するかベンチャーキャピタルに就職したほうがいいでしょう!)、芽が出始めた順風満帆銘柄に便乗させてもらうことです。
大切なのは、安く買おうとすることではなく、初動に乗ろうとすること。
それでも高値つかみをする可能性はもちろんあるので、その対処は、銘柄選びでするのではなく、資金管理で行うこと。
あなたが良いと思っても、大口投資家が良いと思わなければ買いは集まりません。つまり、株価は上がりません。
でも、大口投資家と同じように銘柄を評価できるようになるのは大変です。
ですから、実際に買いが集まり始めている銘柄を買うしかないんです。
はい、というわけで、負けやすくなる典型例3つのうち、2つをお話ししました。
・ポジションを大きくしていくこと
・逆張りになっていくこと
・○○○○ように手法を変えようとすること
次回は、最後の3つ目の理由を解説しますね。
○○○○には何が入るでしょう、、?^^
株式投資は、勝ちにも負けにも論理的な理由があります。
お役に立てたなら幸いです。
それではまた次回!
GOOD TRADE!!
Mr.K
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